言いたい事、やりたい事。

ニコニコのブロマガから移転。あと数年の命らしい。

右腕を切断して半年。色々分かった事。

今日は私の地元、秋田県代表の金足農業高校が第1回大会以来103年ぶりの高校野球決勝進出。
地元は物凄い盛り上がり様です。

そして私事ですが、悪性腫瘍にやられてやむなく右腕を切断したのが丁度半年前。

今回は、右腕(物理)を失って色々分かった事を書いてみます。
※大前提として、利き腕が右腕だった事も記しておきます。

まずは当たり前の事として、「残った左腕の負担が倍増
結構軽く考えてましたがそりゃそうですよね。
荷物を持つ、体を支えるなどといった事を全て左腕で行わなければいけない。
おかげで・・・と言っていいかどうかわかりませんが、見事に「五十肩」になりました。
何かしらの痛みからはもう逃れられないのでしょうか。

次に、「食事が不便」になりました。
まあ利き腕を失ったのでこれも当然。
但し、1回目の手術(まだ切断してないが右肩が不自由になった状態)の頃から、左手で箸を扱う練習は少しずつ行ってましたので、現状、一般的な和食は何とかなります。
焼き魚もある程度奇麗に食べられるようになりました。
ただ、和食の場合、食器を持って食べるケースが多い(茶碗、丼、お吸い物の椀など)のに持って食べることが出来ないので、見た目汚らしく映るかもしれないのは残念です。
洋食に関しては、カレーやパスタと言った料理であればそれほど問題ないです。
厳しいのは、ハンバーグやステーキの様に「ナイフで切り分けてフォークで食べる」タイプ。
これはもう最初から切り分けて出してもらうしかないです。
あと、中華だとラーメン等の麺類は楽。餃子も食べやすい。けど、チャーハンが苦手。
最初はレンゲやスプーンですくって食べるのですが、少なくなると纏めることが出来なくなるので残すことになり非常にもったいない。
結局、一人で外食するときはその辺考えて店やメニューを選ばなければいけない。
店と言えば、ビュッフェ形式の所謂「食べ放題」の店。
「自分で皿を持って好きなものを載せてテーブルにもってきて食べる」というのが片手では厳しい。
料理の前に皿を置くスペースがあればそこに皿を置いて料理を盛ることが出来るんですが、まあ初見の店じゃわからないですしね。
あとディップアイスやソフトクリームのセルフサービスとかは諦めるしかない。
とまあ、ここまでは外食した際の話ですが、その他にも「ペットボトルやキャップ式のコーヒーが開けるのに苦労する」「袋菓子等は口を使って開封しないといけない」等等。
「出来ない事はないけど面倒」な事が多いです。

後は「車の運転」。
これはきちんと免許センターに届け出て、片手だと運転できないMT車や二輪等を禁止にしてもらう様届け出し、市役所から車両改造の補助金を貰ってディーラーで「片腕でも問題なく運転できるよう改造」してもらいました。
それがこちら。



分かりにくいかもしれませんが、ウインカー操作を左手で行うようにしたのと、ハンドルにノブをつけて片手でも楽に操作出来るようにしました。
これで現状、運転中困ったことはないです。
・・・「運転中」はないですけど、コインパーキングのチケット取ったり料金投入するのは若干苦労するかな。(高速はETCつけてるので大丈夫)

それから、「文字を書くこと
これはもう・・・練習あるのみです。

あと、「好きなゲームができない、タイプが遅い、マウスが動かしにくい」などの「PC操作」。
ネトゲが好きだったんですが泣く泣く諦めました。
・・・実は諦めてから何故か気分的にすっきりしたのは内緒。結構捕らわれていたかも。
でもブラウザげーは相変わらず。あと素早い操作が必要じゃないSLG系とかも大丈夫。
マウスは単純にキーボードの左側に配置。
タイピングが遅いのは仕方ない。このブログも結構時間かけて書いてます。

他には・・・「着替えが面倒」「入浴(体を洗う)が大変(左手だと届かない箇所がある&左手自身を洗うのが大変)」「左手の爪を切るのが大変」等、日常生活に支障が出るのはまあ仕方ないとは言うものの結構苦労してます。

とは言えもうこれで生きていくしかないので泣き言は言ってられません。
頑張るしかないよね。